Works

制作年
2014年
クライアント
国立研究開発法人
理化学研究所
サイバネットシステム
株式会社
スタッフ
統括 / 構成 / 技術補助
瀬尾拡史
技術 / プログラム実装
小田啓太
アートディレクション
馬場隆之
制作管理
宮地英生 北川千夏
音楽 / 効果音
森下唯
ナレーション
瀬尾貴紀

サイアメント
Integral Vision Graphics
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心臓シミュレータUT-Heart

BEST VISUALIZATION OR SIMULATION,
SIGGRAPH 2015 Computer Animation Festival

東京大学久田・杉浦・鷲尾・岡田研究室が開発しているマルチスケール・マルチフィジックス心臓シミュレータ「UT-Heart」。

スーパーコンピュータをフル活用して計算されたUT-Heartの心臓一拍分のシミュレーション結果の数値データを正確に用いて、5分間に渡る壮大なフル3DCG映像とした。

心臓そのものの魅力を伝えられるように心臓の構造や機能を解説しながら、同時にシミュレーションの仕組みを簡単に説明し、且つシミュレーションデータを出来るだけ全て使い切り、それでいて、あっという間に5分間が過ぎ去っていくような、最初から最後まで、子どもから大人まで誰もが楽しめる「正しく」且つ「楽しい」映像を作ると言う、とても難しいがとてもやりがいのある案件であった。

本案件では、全体の構成を考えるだけでも大仕事であったが、技術面においても数々の壁が立ちはだかった。

特に心臓の断面表示は、切断面上にもATP消費量などの情報を見せる必要があった他、心臓が動いても頂点数やトポロジーが変化しないような工夫をしなければならず、完全にオリジナルな断面生成アルゴリズムの開発を行った。

映像の展開にぴったり合うように音楽も展開されており、映像作品としても楽しめる5分間となっているはずである。

参考:
Siggraph 2015 Computer Animation Festival 公式予告映像
https://www.youtube.com/watch?v=UH-mdAdT1BI

Autodesk Area Japanコラム
サイエンスCG最前線! 第4回:心臓シミュレーションを可視化する(前編)
http://area.autodesk.jp/column/trend_tech/science_cg/heart_simulation_01/

サイエンスCG最前線! 第5回:心臓シミュレーションを可視化する(後編) 
http://area.autodesk.jp/column/trend_tech/science_cg/heart_simulation_02/

Scientific American公式ブログ
A Stunning and Groundbreaking Simulation of the Human Heart
http://blogs.scientificamerican.com/video-of-the-week/a-stunning-and-groundbreaking-simulation-of-the-human-heart/

理化学研究所 HPCI戦略プログラム 分野1「予測する生命科学・医療および創薬基盤」
課題3 予測医療に向けた階層統合シミュレーション
http://www.scls.riken.jp/research/03_integration/