鉄門だより

東大医学部生、或いはその卒業生に対して毎月送られてくる「鉄門だより」と言う会報があるのですが、その今月号(2008年3月号)に僕の記事が掲載されました。
先月号なら「鉄門いまむかし」と言う特集で、桁数の最後に発行月が付く卒業年度の人…とてもわかりにくいですが、要するに今月号なら3月号なので、昭和43年卒、53年卒、63年卒、平成3年卒、平成13年卒、平成23年卒業予定…の、各学年からひとりずつ、「私は今こんな事やってます~」みたいな感じで記事を書く企画です。
僕らの学年がちょうど平成23年卒と言うことで、学年から1人記事を書くことになったのですが、某友達の推薦により何故か僕が書くことになりました。
以下、記事全文↓
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瀬尾拡史(M1) CGの世界に憧れて
東大の2年間の教養課程には賛否両論あるが、努力次第では自由な時間を存分に作り、何でも出来る大変魅力的なシステムでもある。私はそれを3DCGの専門学校に充てた。「NHK驚異の小宇宙人体」のような学術的な映像表現に幼い頃から興味があり、C1・M0の期間にダブルスクールを敢行した。夏休み返上で努力した結果、優秀作品に選ばれ一流企業の前で発表も行い、第一線で活躍中のCG作家の方々とも知り合いになれた。M1の夏には工学部に通う高校時代の同期に誘われ、私のCG技術をネタに東京大学エッジキャピタル主催のビジネスコンテストにも参加した。医療機器メーカーやバイオベンチャーに取材にも伺い、技術の価値を計算し、事業計画書も作成した。
同じ頃、医学部のチューター制度で法医学教室の吉田謙一教授が担当となり、ここで新たな出会いが生まれた。法医学会では平成21年から始まる裁判員制度へ向けて「わかりやすい裁判」を目指して悪戦苦闘の真っ直中であった。吉田教授は私の技術を高く評価し機材を一式揃え、教授が担当した過去の実際の事件の鑑定書を基に裁判員制度用のCG映像を作る機会を下さった。事はトントン拍子に進み、最高検察庁で行われた第1回裁判員制度検討会で検察官や警視庁・監察医や弁護士などの前で自分のCGについてプレゼンをするまでに至った。22歳にしてこんなにも重要な会議に参加できたことを光栄に思う。マスコミも裁判員制度には注目しており、検討会並びにCG作成に関してNHKから取材を受け、昨年10月には「NHKニュースウォッチ9」にて特集もされた。裁判員制度でのCG導入に関して検察の方との意見交換もしている。現在は、次回の模擬裁判で使用される架空の事件のCG制作を行っている。今回は全国規模のプロジェクトであり、ますます気合いが入る。CGの公開範囲や著作権の保護などに関して、夏にお世話になったエッジキャピタルの方が大学側のアドバイザーとして加わって下さった。
普段の授業には全て出席し、所属している鉄門バレーボール部の週3回の練習にも基本的には全て参加している。「忙しすぎる」毎日であるが、非常にエキサイティングな毎日でもある。日本ではまだ馴染みの薄い医療CGのパイオニアになることを心に描きながら、残り半分の医学部生活をさらに充実あるものにしたい。
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有名な先生方が医用工学や病理学などについて語っている中、僕1人だけCGやらビジネスコンテストやらについてひたすら語っているという何とも場違いな文章。
ま、原稿書いてるときからわかってたことですがw
こんな変人もいますよーってことで。
少しでも参考になれば……、うむ、絶対にならない。


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鉄門だより への6件のフィードバック

  1. Mr. James Bond のコメント:

    >少しでも、参考になれば、………
    という、瀬尾さんの態度に僕は、
    尊敬を感じています。(いつかもっと、個人的に感想を送らせていただきたいとと思っていますが、仕事が忙しく…)、
    ブログで、いろいろな事を、教えて下さって、(僕達の年になると情報公開の
    難しさも考えてしまって…..)
    多くの方に少しでも、参考になれば、という他益を考える、謙虚な瀬尾さんの将来かならず、祝福があると信じます。

  2. 鈴木雄久 のコメント:

    平成元年卒の先輩(中年)です。鉄門新聞で瀬尾君を知りブログに辿り着きました
    老婆心ながら、いくつかの警告をアドバイスします
    1:mmmmmmmmmmmmmmっまや」

  3. 鈴木雄久 のコメント:

    コメントの操作がミスしてしまい続きです
    1:まず瀬尾君は、いろいろと自分の考えを明かしすぎだと思います。瀬尾君はこれから医師としての修練を積まなければいけません。科にもよるでしょうが、もし外科系なら、一流になるまで10年はCGから離れた生活をしなければいけません。その間に瀬尾君のアイデアを借用しようという人はたくさんいると思います
    2:瀬尾君が構想を描いているビジネスを成功させるには「東大」を前面に出さない方がいいと思います。CGの世界で活躍している人の多くは「知性よりも感性」で勝負している人が多く、学歴を評価しない人が多いと思います
    3:実は私自身も医療CGに大きな将来性を感じ数年前に会社を立ち上げました。今は私の経営する医院から「融資」という形で倒産させないでいますが実質休眠状態です。大きな将来性があるのは間違いないのですが、では具体的にどのように「ビジネス」にするかは非常に難しい問題だと感じています

  4. White のコメント:

    お返事がとても遅くなってしまって申し訳ありません。。。
    >Mr. James Bondさん
    確かに、どこまで情報を公開するのかと言うのは鈴木雄久先生もコメントしてくださっているように、とても難しいことですね。
    僕はあまり隠すのは好きではないのですが、それでもやはりコアな部分については書かないでいます。
    ビジネスを成功させるために、情報は他人に公開しないと言うスタンスもありますが、ある程度公開して多くの人に意識してもらうというのも手だそうです。去年のビジネスプランコンテストで学んだことです。
    学会関連では安易に情報公開すると先に論文を書かれたりして大変だそうですね…大人の世界も学んでいかなければいけませんね。
    >鈴木雄久先生
    貴重なアドバイスありがとうございます!!
    バレー部の平成元年卒の名簿を見てみたのですが、何名かの先生とは多分お電話などでお話ししたことがあるような気がします。
    1:に関して
    医師国家試験に受かることを大前提にして、卒業した後に臨床の場に出るかどうか、まずそこから現在考え中です。もともと医療CGに興味があったので、どうしてもCGの道に憧れてしまいます。でも臨床経験は絶対に必要だと言う意見も良く聞きます。本当に迷うところです。。。
    2:に関して
    ご指摘の通りだと思います。これは学生の特権なのかもしれませんが、多くの先生方と接することが出来ますので、自分の構想を多くの先生方に知って頂くことが出来、とても恵まれた環境だと思います。CG業界の知り合いも随分と増えてきましたが、東大マーク入りの名刺をお渡しすると取りあえず名前だけは覚えて下さいますので、それだけでもお得なのかもしれません。
    3:に関して
    これもご指摘の通りだと思います。実際に仕事に出来るかどうかはとても難しい問題ですね。ここでも学生の身分を活かそうと考えております。学生のうちであれば失敗してもあまり打撃にはなりませんので、今から色々と挑戦してみようと思います。
    コメントして下さり本当にありがとうございます。

  5. ねこちゃん のコメント:

    鉄門だよりで読みました!
    大々的に取り上げられていて凄いと思います、頑張ってください(≧v≦)

  6. White のコメント:

    >ねこちゃんさん
    コメントありがとうございます!
    僕も昔からねこちゃんさんのブログはちょくちょく拝見させて頂いております~

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