昨日の夜に寮でDellのコンピュータについて色々調べたところ、DellマウスはLogitech製だそうで、SetPointとか言うドライバユーティリティを使うとScroll Wheelをmiddle buttonとして使えるらしいことがわかったので、今朝早速インストール。無事設定できました。
そして無事Mayaが動いた!!
祝!!
ただ、残念なことに日本からMayaファイルをほとんど持ってこなかったので、皆に見せられるものがほとんどないのです…
適当にファイルコピーしておくべきだったかな。
パソコンのセッティングというのは何をやるにも時間を取られるもので、今日もマウスのセッティングやっただけなのに1時間半くらい経ってしまって、Pen & Inkは1時間くらいしか練習できませんでした。
で、午後は課題になっている論文の内容を1枚の絵でどう表すかを考えていました。あるタンパク質の立体構造解析と、そのタンパク質を阻害することによってアポトーシスが引き起こされ、癌の治療に役立つ…かも、と言う論文で、構造解析だけでなく機能の予想までしている点がvisualizationを難しくしています。
思いつかないときは先人の素晴らしい作品を見るに尽きます。Google画像検索などを使ってたくさん絵を見ているうちにようやく良いアイディアを思いついたので早速ラフスケッチ。
スキャンして先生にメールで送りました。OKが出れば本格的に制作できます。
が、僕の場合はとにかく時間がないので確実に作らなければ行けなそうな部分は許可が降りる前に制作開始。
アポトーシスの細胞をモデリングしたいのですが、たぶんMayaはこういうモデリングはあんまり得意ではない↓
http://www.brainbasedbusiness.com/uploads/mcb1_19_apoptosis.jpg
Zsphereとか使えば一瞬なんでしょうか。Zbrush使ったことないのでわかりませんが。まぁでも頑張ればMayaでも出来ないことはないはずなので、Extrude使いまくって頑張ろうと思います。こういうときにメタボールが使えると楽なのだと思います。
で、5時からはHospitalの研究室に移動。
東大医学部1990年に卒業され、Johns HopkinsのMolecular Psychiatry(分子精神医学)分野で教授をされている澤明先生にお会いしてきました。
1996年にJohns Hopkinsに移動され、かれこれ10年以上こちらにいらっしゃるそうです。
先生は研究のアウトリーチをとても重要視されている方で、事前に僕の作品などをご覧になって下さり、僕が現在通っている学科のことやmedical animationについて興味深く話を聞いて下さいました。
先生のお話の中にもあったのですが、最近では論文の資料としてビデオの提出が認められてくるようになっていて、オンラインでビデオ資料を閲覧できるようになってきています。そんなときにmedical illustrationやmedical animationがとても重要になってくるのだと思います。とても嬉しいことに澤先生も同じ考えをお持ちでした。
久しぶりに研究者の先生に自分の夢を語ることが出来てとても幸せでした。
明日は1日中medical sculptureの実習です。専門用語だと、Facial Prosthetics。たぶん日本語だと顎顔面補綴。
癌や事故、先天的な理由やその他の理由で片眼や顎の一部、耳などを失ってしまった患者さんに人工的な組織を作って補填する分野です。
具体例としてはこんな感じ↓
http://www.hopkinsmedicine.org/medart/production/prosthetics/prosthetics.html
人種や年齢などに合わせて質感や色遣いなど細かく設定し、患者さんの失った部分にぴったり合うように人工組織を作ります。とてもリアルです。
去年、医学部の講義で1度だけこれと似たようなことをされている先生がいらしたのですが、確か医科歯科で歯科技師をされている先生だったと思います。日本ではどのような教育システムなのか全くわかりませんが、少なくともこちらではちゃんとしたシステムがありますし、しばしばアーティストのバックグラウンドを持つMedical Illustratorが制作に携わるので質感設定などがとても上手です。
で、明日その実習を見学させてもらえることになりテキストを渡されたので寮に帰るなりすぐに予習開始。写真がたくさん載っているので文章が少なめで嬉しかったですw
ビジネスの本もまだ全然読み終わっていないので、頑張って1時間ちょっと読んで、それからシャワー浴びて寝ます。
明日の実習が楽しみです。
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http://www.brainbasedbusiness.com/uploads/mcb1_19_apoptosis.jpg
の絵はMAXだと簡単だと思います
私はMAXを主に使用しています
左は、スキャター。右はノイズモデファイヤーとプール演算でしょう
mudboxやZBRUSHなどのsculptingを使うほどの物ではないでしょう
問題は「細胞の死に行くアニメ」つまり、左の絵から右の絵へのアニメは作れるか?ですが
これは難問ですね
異国の地で期待と不安が多いと思いますががんばってください
情報提供ありがとうございます!
調べてみたのですが、Scatter Compound Modifierと言うのはMayaだと確かGeometry Constrain、Noise ModifierはMELを使って各頂点の座標をランダムに動かせば同じことが出来そうです。Booleanは便利なのですが各ポリゴンがぐちゃぐちゃの多角形になってしまうのであまり使ったことがないですね…辺の流れをよく考えつつ試してみます。
sculptingもいつか挑戦してみたいのですが…