Prof. Gary Lees

 事実上学部生活最後の日。
 いつも通り朝9時に学部に行き、Pen & Inkの片づけをしました。1ヶ月弱ほぼ毎日練習したのですが、う~ん、やはりお絵かきのバックグラウンドが全く無い人間にはとても難しかったです。
 でも先生はいつでも丁寧に教えて下さったので本当に感謝です。
 その後はCGと格闘。いつまで経ってもRenderingか完了せず、途中で泊まってしまうと言う残念な結果に。色々試したのですがいつも途中でフリーズしてしまい、結局レンダリングの質を少し落とすことで解決しました。メモリ不足?
 CGはこんな感じで作っています↓
 
 午後2時過ぎくらいからはここの学部のdirectorであるGary Lees先生がMax Brodelコレクションを見せて下さいました。
 僕は今までに何回か日本でMax Brodelを紹介したのですが、見事に誰も知りませんでしたね…。世界的なMedical Illustratorと言えばNetterになってしまいがちですが、Medical Illustrationの父はMax Brodelです。
 アーティストとしてJohns Hopkinsにやってきたのですが、解剖や手術手技などを学び、自分でも論文を書くほどの才能をお持ちだった偉大な画家です。
 デジタル化したものもいくつか頂いたのですが、さすがにネットに掲載するのはまずいので、インターネットで見つけた画像を一つ。
 http://illustrationrevealed.files.wordpress.com/2008/04/brodel.jpg
 1911年のサインがありますので、ほぼ100年前に描かれたイラストです。信じられないクオリティであります。いくつかのイラストは今でも臨床現場でバリバリ使われているそうです。
 デジタル化した画像に関しては、プレゼンなどで紹介する機会があればどんどんお見せします。
 その後は同じくGary Lees先生に誘われて先生と2人でお寿司を食べに行きました。
 で、途中で先生の家の犬たちに餌をあげるために先生のご自宅へ。ただの学生がdirectorのお宅にお邪魔するなんて…。でも先生は時々生徒を自宅へ招かれるそうで、学部の友達たちも行ったことがあるそうです。
 先生のご自宅で撮った写真↓
 
 で、お寿司食べに行きました。
 
 
 
 日本の伝統的なお寿司とはだいぶ異なるものもありますが、どれもおいしかったです。ちなみにお寿司作っている職人さんはみんな外国人ですが、日本のお寿司がどんな感じなのかはご存じのようです。
 先生のお気に入りのお店だそうで、従業員の名前とか全部覚えていらっしゃいましたw
 記念写真↓
 
 帰りの車の中で、どうして僕の訪問を受け入れてくれたのか聞いてみました。
 まず僕の映像作品を見て少なくとも最低限の資格はあることは認めて下さったそうです。次に僕が医学部生であることも考慮して下さったそうです。先生は世界中の人々が集まって様々なコミュニケーションをとることがとても重要と考えていらっしゃるらしく、一昔前はJohns Hopkinsの医学部生が1ヶ月から数ヶ月、選択授業の1つとしてここの学部を見学していたそうです。
 しかし最近では医学部のカリキュラムが複雑になったのと、習うことが増えてしまい医学部生が来ることはほとんど無いそうです。残念ですね…
 いまの学部には看護士の資格を持つ韓国人、医師の資格を持つスペイン人もいます。とても倍率の高い学部ですが(倍率10倍くらい!)英語が母国語ではない人も一生懸命勉強しています。
 
 さて、お寿司のあとは学部に戻ってCGの続き。
 途中で2年生の友達が、解剖の勉強をしたときのノートを見せてくれました。メモ帳にラフに描いた絵がこのクオリティです↓
 
 信じられない高クオリティです。やはりアートのバックグラウンドを持つ人が本気で医学を勉強すると凄いことになります。
 そんなこんなで友達と喋ったりしながら最後の1日が終わりました。
 土日はちょこっと出かけたり月曜日に向けた準備をしたりする予定です。
 月曜日の電車に乗る時間が3時間近くもあるので、旅のお供にPathology Flash Cardsを買いました。
 
 少しは純粋な医学の勉強もしないと…
 
 Gary Lees先生↓
 


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