こちらもTwitter, Facebookに書いたことの焼き直しです。
今日の僕の講演で医療アプリコンテストを批判したのですが、ちょっと誤解させてしまったと言いますか、頑張って取り組んでいる皆さんに不快な思いをさせてしまったかもしれず、その点は謝ります。失礼致しました。
実際、講演後に
「医学部生主体のアプリ開発コンテストを批判されていましたが、やっている僕たちは一生懸命やっています。」
と意見をくれた学生さんがいらっしゃいました。
お伝えしたかったことを改めて文章に残しておきます。
医学部生が自分たちの立場で、自分たちの頭で医療の問題を考えて、課題可決に取り組むのは素晴らしいことだと思います。アプリコンテストもその一環としてとても良いことだと思います。ぜひ今後も頑張って欲しいと思っています。
では何が問題かと言うと、それをオーガナイズする大人とか、審査する大人とかがあーだこーだ言うことを判断出来るだけの知識や経験が無い中で、ヘルスケア×ITバブルに振り回される危険性があるかもしれない、と言うことです。
「権限のある人」「お金を持っている人」が常に医学・医療のことを詳しく知っているとは限りません。とか言ってる僕も繰り返しますが初期研修2年しかやっていないので、医療の本質的な問題をずばっと言えるほどの経験も知識もありません。
でもですね、ちょっとでも病院で働いた経験があると「いやそんな単純じゃないだろ」くらいのことはわかることもあって、しかし現場を経験した人の言ってることよりも、○○総研の△△市場調査レポートみたいなのに載ってる市場規模予測とかで判断する大人は結構いるように思います。
もちろんかなりしっかりした予想やレポートなどもあるとは思いますが、今日の講演でお話しさせて頂いたとおりで、あまりメディアなどでは語られない裏側と言いますか、本当は超難しいのにメッチャ簡単なように紹介されているような技術や取り組みもあるわけです。
そのあたりを学生の皆さんもぜひ冷静になって、iPhoneを使ったら凄いとかそう言うことではなくて、本当は何が課題でどうするべきなのかを意識してくれたらなぁと思うわけであります。アプリはあくまで色々なツールのうちの1つですから。