千葉大麻酔科 西野卓教授 退職記念祝賀会

 日曜日、6/24に、東京ベイ幕張ホールで催された、
 千葉大学大学院医学研究院麻酔学 西野 卓教授 退職記念祝賀会
に、記念講演の演者として招待して頂き、出席してきました。
 
 きっかけは、今年の3月3日に開催された第18回 日本SIDS・乳幼児突然死予防学会のランチョンセミナーで、私が「サイエンスを、正しく、楽しく。~研究成果を、より正しく、よりよく魅せるために~」と言う講演をさせて頂いた際に、たまたま当時千葉大麻酔科の准教授でいらっしゃった磯野史朗先生が会場内にいらっしゃり、ランチョンセミナー終了後に私に話しかけて下さった唯一の先生が、まさにその磯野先生だったわけです。
 ちなみに、では何故私が3月にSIDS学会と言う極めて専門的な学会で講演させて頂いたかと言いますと、大学5年生の小児科の病院実習でランダムに決められた小児科開業医の見学先が、山中龍宏先生の緑園こどもクリニックだったのですが、山中先生と1対1でお昼ご飯を頂いている際に、自分が将来臨床医でも研究医でもなくサイエンスCGの道に突き進みたいことをお話しさせて頂いたところ、それ以来ずっとメールでのやりとりを続けさせて頂くこととなったわけです。
 で、山中先生が精力的に取り組んでいらっしゃったのが、子どもの事故予防の研究であり、今年3月のSIDS学会で山中先生が会長を務められることになりまして、ご招待して頂いたと言うわけです。
 話を戻しましょう。
 そのSIDS学会で初めてお会いした磯野先生から、「6月にうちの教授の退職記念祝賀会があるのですが、先生のお話はとても面白く、瀬尾先生のアプローチを通して、科学者同士であろうと一般人に対してであろうと、科学の本質をわかりやすく正確に伝えることの重要性を、これからの医者や研究者、現在活躍中の研究者にわかってもらいたいし、また、今後の医学や医療の発展のため、瀬尾先生の熱意を特に瀬尾先生と世代の近い医者たちに感じてほしいのです。」
と、本当に素敵なお言葉を頂き、磯野先生とは直接には5分程しかお話ししたことがなく、退官される西野教授とは一度もお会いしたことすらないと言う状況だったのですが、ありがたくお引き受けさせて頂きました。
 
 なんと今回、SCIEMENTの代表作である「The Universe of the Cell 3D Short Version」をフルハイビジョン&立体視で見られるように、高々1分半もない映像のためだけに予算を確保して下さり、フルハイビジョン&立体視対応の巨大スクリーン及びプロジェクターまで用意して下さいました。
 
 各大学の麻酔科教授や関係する方々が約250~300名もご出席して下さった中、私の記念講演が始まりました。
 
 それにしても、冒頭の写真を見ればわかると思いますが、当日のプログラムが、
 千葉大学学長→東大名誉教授→千葉大麻酔学同門会会長→自分→西野教授
と言う、あまりにも自分だけ場違い感丸出し、突っ込み所満載な状況なのでしたw
 実は私自身、自分の作品を立体視巨大スクリーンで見るのは初めての経験で、果たしてどうなることかとドキドキしていたのですが、自分で言うのもおかしな話ですが、それはそれは素晴らしい奥行き感が作り出されておりまして、是非ともどこか博物館などで常設展示で上映されないかなぁなどと思ってしまいました。
 また、広い会場全体を包み込む、ピアニート公爵さんによる映像音楽もそれはそれは素晴らしいものでした。
 しかし、それよりもある意味凄かったのは、250~300人の皆さんが一同に立体視眼鏡をかけていた光景であります。
 超偉い先生方もみーんな眼鏡をかけております。某映画のエージェント・スミスが大量発生しておりましたw
 
 講演は、麻酔学のこととは一切関係なく、ただひたすら、「サイエンスを、正しく、楽しく。」をテーマにお話しさせて頂いたのですが、最後はとても温かい拍手を頂くことが出来ました。
 そして!
 本番前日の夜7時頃まではこれで終わるはずだったのですが、ここで超サプライズ。
 
 「The Universe of the Cell 3D Short Version」の音楽を作って下さったピアニート公爵さんが、なんと私の講演を聞きに来て下さると言うことで、磯野先生が急遽、会場内にグランドピアノをご用意して下さいました。
 ちょうど、ピアニート公爵さんの生き別れの兄である森下唯さんが、この祝賀会の2日前にリサイタルを開かれたこともあり、まさに真の無茶ぶりで、祝賀会前日の夜7時過ぎにお願いをし、会場で1曲披露して頂けることになったのです!
 祝賀会開始時には確かにピアニート公爵さんだったはずなのですが、いつの間にか生き別れの兄とバトンタッチしたようで、森下唯さんがピアノの前に登場し、2日前の調布でのリサイタルでもお弾きになられた「アルカン イソップの饗宴」を、イソップにまつわる逸話を交えながら披露して下さいました。
 「アルカン イソップの饗宴」は知る人ぞ知る、超絶技巧が要求される最高峰のピアノ変奏曲で、日本のみならず世界でもまだほとんど知られていないような曲なのですが、演奏後は盛大な拍手に包まれ、その後森下さんはサインをお願いされたり会場の方から話しかけられたりと、とても盛り上がるサプライズとなりました(森下さんの演奏ではありませんが、こんな曲です)。
 西野教授、そして新しい磯野教授、ともに本当に気さくな先生で、千葉大麻酔科のアットホームで心温まるような雰囲気を実感致しました。
 今回も本当に色々な方との素敵な出会いがあり?、本当に色々な方からの支えがあって実現することが出来ました。
 西野先生、ご退職、本当におめでとうございます。
 素晴らしい機会を下さり本当にありがとうございました!
 
 (向かって左から、磯野史朗教授、森下唯氏、西野卓教授、私)


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