海外生活最後の日。
トロント大学のDave先生がいくつかMedical Animation専門のプロダクションを事前に紹介して下さったので、朝から会社見学をしてきました。
先生が事前に僕のYouTubeチャンネルのアドレスを会社の人たちに送って下さったので話がとてもスムーズに進みました。単にMedical Animationに興味のある医学生ではなく、自分でも一応作品を作れるくらいのレベルの医学生であることはとても重要だと感じました。
トロント大学でも先生が生徒に事前に僕の作品を紹介して下さっていたので、僕がトロントに到着する前から皆僕の名前を知っていました。
Johns Hopkinsでも事前に「3DCGがそこそこ出来る人が日本から来るらしい」と噂されていたために、学生たちとすぐに溶け込むことが出来、超一流とは言えなくても自分自身で作品を作れると言うことが非常に強みになることを肌で感じました。
そして午後からは、ある意味一番楽しみにしていたAutodesk訪問!!
バーン!!!
会社内の方がたくさんいらして下さり、自分のこれまでの経験を英語で発表してきました。
日本でも病院実習でちょっとだけ英語のプレゼンをしたことはありますが、5分程度だし事前に原稿作って練習することも出来、全然難しくなかったのですが、今回は完全にアドリブ。
パワポにあわせて20分くらいその場で英語を考えて説明してきました。つまり英語でプレゼンをするのは実質初めてだったわけです。
初めての英語のプレゼンを超有名人が揃う場ですることになるなんて…
非常に良い経験でした。
帰りに集合写真を撮ったのですが、わかる人にはわかると思いますが写っている方々がまた凄い。
バーン!!
写真に向かって僕の左(医学用語では右w)にいらっしゃる黒いTシャツを着た方は、知る人ぞ知るDuncan Brinsmead氏であります!
nClothの生みの親の1人であります!
アカデミー賞受賞者の1人であります!!
そしてこれが本物のアカデミー賞のトロフィーであります!!!
トロント大学のBiomedical CommunicationsのディレクターであるWoolridge先生も駆けつけて下さいました!
そして今回のAutodesk訪問の実現に向けてとてもとてもお世話になったのが、ここトロントのAutodeskで働いていらっしゃる多喜さん。
多喜さんとの出会いはこれまた運命的でありまして、1年半前にSMAP×SMAPのCMを作っている際にMayaでわからないことがあってmixiのMayaコミュニティーに質問を書いたときに連絡を下さったのが多喜さんでした。しかも多喜さんが日本に一時帰国されてトロントに帰るまさにその日に新聞で僕の記事を見て下さって僕のことを覚えて下さっていたのが今回に至るきっかけでした。
人生って本当にわからないものです。
その後たまたまやはりmixiコミュニティで知ったMayaユーザーの集まりに足を運んでAutodesk日本法人の方にお会いしたりと、色んな出来事が最終的に全てつながる形で起こりました。
僕みたいな、個人で時々3DCGを作る程度で、アートセンスが抜群なだけでも目を見張る技術があるわけでもない人間がこうしてMaya開発者の方々にお会いできるなんて夢みたいな話ですが、たまたま僕が日本人であり、日本にMedical Animationを作れる人材がほぼ0に近いことなど色々な幸運も重なってここまで来ることが出来たのだと思っています。
明日の今頃には日本へ戻る飛行機の中にいると考えるとなんだか寂しくなります。ほぼ自分の熱意だけで実現したJohns Hopkins & Toronto短期留学ですが、こちらに来て本当に良かったと思います。遊んでいるだけのように思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、今後の日本の医学界にとって非常に意義のあることになると確信しています。
日本で名刺を100枚作ってきたのですが、現時点で残り12枚。それだけ多くの方に出会ったと言うことです。
後の細かいことは(たぶん)日本に帰ってから書きます。
無事に日本に帰れることを願って。
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