ATP synthase

 午前中はトロント大学やニューヨークの博物館やその他色々なところにメールを送っていたら2時間くらい経ってしまいました。
 午前11時過ぎに水彩画の先生がお忙しい中少しだけ時間を割いてご自身の作品や生徒に教えていることなどを解説して下さいました。
 お忙しくて写真を撮ることが出来なかったのですが、2月にJohns Hopkinsに帰ってきたときに撮ろうと思います。外科手術のアトラスの絵をまるごと1冊描いていらっしゃり、物凄くわかりやすかったです。日本でこの本を知っている人はいるのかなぁ…
 そのあと11時半から、ここの学部の卒業生で現在はJohns Hopkinsの生化学研究室でPh.D.取得を目指して研究されている先生が来て下さいました。
 3ds Maxのスペシャリストです。凄い。
 医学生ならお馴染みのATP合成酵素(3つのサブユニットから出来ていてF0, F1領域から成るやつ)のイラストを描いていらっしゃいます。
 http://www.blumdesignwerks.com/html/img06.html
 Max scriptを用いてこの酵素の回転を示した科学データをインポートされたそうで、アニメーションも制作されています。
 http://www.blumdesignwerks.com/html/ani05.html
 この内視鏡手術のアニメーションとか凄いと思います。微妙なカメラのぶれなども表現されているところが憎いです。
 http://www.blumdesignwerks.com/html/ani04.html
 
 1990年卒のDavid Blum先生。
 午後はPhotography courseのCritique。学部長の先生を始め学部の先生が集まって、Photographyの先生が仕切る中、各学生の作品にコメントしていきます。急遽僕も発表することに…。
 あんまり良いものが出来なかったので載せませんが、先生方はとても褒めて下さいました。ここに到着した次の日くらいに写真撮って、その次の日か次の次の日くらいにはほぼ完成版を作っていたのが信じられない、との評価でした。日本で少しでもIllustratorとかやっておいて良かった…
 そのあと3時からは2年生の友達が卒業制作のテーマにしている研究をまとめている先生のところへ連れて行って頂きました。
 とてもお忙しい先生で写真を撮ることが出来なかったのですが、先生の名前はProf. Jeremy Nathans(http://neuroscience.jhu.edu/JeremyNathans.php)。分子生物学と分子遺伝学の教授の先生ですが、研究に携わっていらっしゃる方ならNathansと聞いてピンと来た方もいらっしゃるのでしょうか?
 そうです、制限酵素を発見されノーベル賞を受賞されたDaniel Nathans先生のご子息の方です!!
 名刺も頂くことが出来て大満足。
 ここJohns Hopkinsには大変有名な先生方がたくさんいらっしゃいます。それなのにとても治安が悪いのがどうしても理解できません。不思議だ…
 その後は学部の中にある店に行ってJohns Hopkins Medicineの文字が書かれているTシャツを一枚買いました。記念として何か買いたかったのでとても嬉しかったです。
 学部に戻ってCGやったら午後11時になってしまいました。明日はBusiness Courseの課題のラフスケッチ提出の締め切りなので2年生の何人かは僕が帰ったときもまだ残っていました。
 明日が朝から学部に行く最後の日になってしまいました。時が経つのは早いですね。
 学部の皆が僕のことを忘れないように、簡単にではありますが分子モデルの3DCGを作っています。
 学部を出る前にレンダリングの設定をかけたのでたぶん明日の午前中には出来上がっているでしょう。
 明日も一日楽しい日になることを願って。


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ATP synthase への6件のフィードバック

  1. 鈴木 のコメント:

    NOTESのビデオは私の専門(内視鏡)なので、大変興味がありました。
    CGとしては質が高いですが、肝心の胆嚢管の結札が描かれていないので・・・残念です。

  2. ひとり のコメント:

    どこにお住まいで?
    キリスト像のようなものがうつってたのですが

  3. 鈴木 のコメント:

    専門家としてコメントしますとNOTESのビデオはライトニングが間違っています。内視鏡の光源の照射角度は180度に近くこのようなスポットではないです。
    あと電気メスを使うところでオムニライトを点滅させているのは「おもしろい技術」なのですが・・・実際は高周波メスがこのように発光したら・・・大変な事態になります。
    そして、最も大事な点は・・・・
    このようなCGは需要が無いということです
    製作者は、おそらく患者へのムンテラを目的に製作したのでしょうが、我々が術前の説明にCGを使うことはないです。患者にはCG=フェイクというイメージがあります。我々が使うのは証拠になる手書きの説明書か実際の写真、映像です。CGをムンテラに使うと、事故が起きた場合に、患者から騙されたと非難されるでしょう
    医療訴訟大国の米国で、このようなCGが、どのように医者に受け入れられているか?大変、興味があります。ぜひ、教えてください

  4. White のコメント:

    >鈴木さん
    David先生は基本的にクライアントの依頼で作品を制作しているので、自分で需要を考えて制作したのではなく、どこかから制作依頼があってのことだと思います。従って、(日本の)ムンテラでは必要ないかもしれませんが、必要としている方はほぼ確実にいらっしゃると言うことになると思います。先生がご指摘されているLightingや結紮に関しては私は(勉強不足もあり…)わかりませんが、クライアントがそれらを指摘しなかったということは、そこまでの正確性が求められていない人が対象だったのだと思います。
    僕ら医学部生は一般の方と医者との中間の立場だと思うのですが、そんな僕がムンテラを聞いていて「こんなに専門用語ばかりで本当に理解できるのだろうか…」と思うこともあります。手書きの図を見ても訳がわからないこともあります。
    新しいテクノロジーがどのように医学界に使われていくのかとても興味があります。

  5. White のコメント:

    >ひとりさん
    1月中はJohns HopkinsのあるBaltimoreに住んでいました。今は1週間ほどRichmondに住んでいます。卒業後の研修のことも考えるとこれがこの先2~3年で最初で最後の海外経験のチャンスなので、色々なところに移動して色々なものを見学しています。

  6. 鈴木 のコメント:

    お返事ありがとうございます
    これは私の推測ですが・・・
    クライアントは医者ではなくNOTESの機器の販売会社でしょう
    それは、それでいいのですが・・
    そのような製作は広告代理店に大部分のマージンをとられます
    エンドユーザー(患者、医者)をターゲットにしていない・・・・というのが私の感想です
    瀬尾君なら私が何を言いたいか理解できると思います

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