Googleの方と。

 今日はGoogleのCorporate Development部門のDirectorをされているAmin Zoufonoun氏のお話を伺ってきました。
 基本的にクローズドなメンバーだけに与えられた機会だったのですが、東京大学エッジキャピタルの知り合いの方に声をかけて頂き、ある意味特別枠のような形で参加させて頂きました!
 
 Amin Zoufonoun氏。
 お願いして一緒に写真を撮って頂きました!
 企業買収や投資などを行っている部門の責任者の方で、Google MapやGoogle Earthの生みの親とも言えるのではないでしょうか。
 講演の中でAminさんは何度も
 ”Great ideas = User First”
と強調されていました。
 わかりやすい例がGoogleのトップページ。Google創業以来ずっとトップページには広告がありません。極めてシンプルです。
 トップページに広告を出すようにすれば一瞬にして広告料で数百億円稼げるのにそうしないのは、世界にはWindows 95を使っている人の数が信じられないほどたくさんいるし、Narrow Band環境の場所も驚くほどたくさんあるから。
 例えばこんな感じです。
 だから、頭で考えに考え抜いて絞り出した”business idea”は全く無意味だ、と。ジョギングしてたり電話しているときに「こんなものがあったら今の不便さが無くなるのに。」と思ったものこそ”User Fisrt”と言う、当たり前と言えば当たり前の話。
 ”User Fisrt”で考えて、本当に価値があるものならば儲ける方法はあとからいくらでも付いてくる、と言う非常に現代風な考え方だと思います。
 無料で良いものを作って膨大なユーザー数を得てから次の手を考える、と言う手法は最近の流行りですよね。mixiの笠原社長もモバツイの藤川社長も同じことを仰っていました。FacebookもTwitterもたぶん同じ考え方。
 個人で生計を立てていこうとしているクリエーターだったら、YouTubeなどで無料で自分の作品をアップして、登録ユーザー数を100万人くらいにすれば、おそらく生きていくだけのお金を稼ぐ方法はいくらでもある、と言うことになるのだと思います。
 で、講演後に質問コーナーがあったので、下手な英語ながら
 「医学の世界ではもちろん”User First”だけれど、それを考えすぎてしまうあまり、医者が過酷労働になりすぎて産婦小児あたりが崩壊の危機にある気がしています。つまり”User Fisrt”っていうのは”sacrifice”と表裏一体なのでないでしょうか?どうやって”User Fisrt”と『生活していくだけのお金を稼ぐこと』を結びつけるのでしょうか?」
って感じの質問をしてみました。
 そしたら、まぁある意味理想論的な話ですが、
 「”User First”を考えて成功するには自分に実力がなければならない。本当の実力者で且つ誰もが認める存在であれば、”User First”の考え方は必ず成功する」
みたいな感じの答えが返ってきました。
 そうやって成功したのがGoogleなのでしょう。
 まぁ”User First”が成功の「必要条件」であることには賛成です。
 …と、言った感じで非常に面白い集まりでした。僕と同世代の人たちが25人くらい集まったのですが、今日も医学部生は1人だけ。ってか周りはみんなIT系とかコンサル勤務の人たちばかり…
 だから僕の質問はかなり特殊でした。
 その後さらに今度は個人的に話しかけて「”medical animation”ってのはこう言うやつです!」と、半ば強引に自分の作品を見て頂きました。
 学術的に正しいデータを使った作品にはAminさんも興味を持って下さいました。
 当たって砕けろ、とはこう言うことを言うのです。
 Googleの偉い方と直接一対一でお話しできる機会なんて滅多に無いので、それだけでもとても感激でした。
 将来、学生たちから好かれる人材になりたいです。


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