病棟業務が早く終わったので、森下唯さんのピアノリサイタルを聴きに調布まで行って参りました。
ちょうふ音楽祭2012 ワンコインプレコンサート 森下唯 ピアノコンサート
「ワンコイン」と書かれている通りでチケット1枚なんと500円。5000円ではありません、500円です。
曲目は
ショパン 前奏曲より「雨だれ」
ベートーヴェン ピアノソナタ第14番「月光」
シューベルト 即興曲D935-3
アルカン すべての短調による12の練習曲より「イソップの饗宴」
1曲、ド変態な曲が紛れ込んでいますがw
最初の雨だれは、それはそれは美しいピアノの響きでした。生き別れの弟のピアニート公爵さんもそうですが、森下さんはゆっくりしたフレーズの歌い回しが秀逸なのです。
ピアニート公爵さんの場合だとこうなります↓
次の月光は、第3楽章を6分で弾ききると言うとんでもない爆演でした。それでいて全く手のもつれがなく、疾走感溢れる素晴らしい月光でした。
シューベルトの即興曲も、構成力が素晴らしく、後半のきらびやかな装飾音が本当にキラキラしていました。
が、しかし、今日の最大の見せ場はやはりアルカン「イソップの饗宴」。特に第17変奏は驚愕でした。
この曲、特にこの第17変奏はアムラ?ン以外に弾ける人なんているのかと思いましたが、アムランより早く且つア?ムランよりもさらに正確で余裕で弾きこなしていました。人間の手の動きではなかった。どう見ても世界レベル。
アムランもライブで?は結構音が抜けています(4分6秒からが第17変奏)↓
アンコールはアルカンのエスキスより第12曲、変ホ短調 「小舟歌」でした。なんとマニアックなw
森下さんご本人の演奏で↓
それでも拍手が鳴りやまず、「これ以上アンコール用意していないのですが…」と。笑。
で、ショパンの雨だれをもう1度弾いてリサイタル終了となりました。
とにかく凄い演奏会でした。5000円で良かったのではないかと。
こんな世界レベルのピアニスト…の生き別れの弟に自分の映像の曲を提供して頂い?てるのかと思うと恐ろしくなってきました。
いつか東大病院でもミニリサイタルとかやって頂きたいなぁ。
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